堆肥~ふんの話~
px.a8.net
おはようございます。『三宝善農園』の人です。
前々回に肥料の話をしたので、今日は動物性堆肥について少々。
現在、日本で流通している動物性堆肥は、牛糞、豚糞、鶏糞がメインです。
そしてそれぞれに違いがあります。
まず、牛糞ですが、肥料成分としての即効性はあまりありません。
微生物の住処としてじわじわ効くイメージです。
と言うのも、牛は草食動物で、長い長い消化器官を経て糞になるため、栄養素は効率良く牛の体内に吸収されるためです。
一方で鶏糞は堆肥の中では即効性があります。
鶏は空を飛ぶことはできませんが、鳥類です。
そのため、体の作りは他の鳥類のように軽量化しています。
骨密度が低かったり、消化器官が短かったりします。
そのため、鶏糞には消化しきれなかった栄養素がたくさんあります。
基本的に堆肥はじっくりと効いてくるものですが、堆肥の中では比較体早く効果が表れます。
豚糞は牛糞と鶏糞の間ぐらいと言った感じです。
正確に説明すると話が長くなるので、今回はざっくりと説明してみました。
まだ研修中なので「それは違うぞ」などのご指摘などがありましたらコメントを宜しくお願いします。
肥料を料理に例えると
px.a8.net
こんにちは『さんぽうよし農園』の人です。
今日は農園の人らしく、ものすごくざっくりした肥料の話をしてみたいと思います。
肥料は植物が根から吸い上げる栄養になります。
化学式で書くとなんだか難しいものばかりです。
なので、今回は生米にでも例えてみましょう。
生米はそのままでは食べられませんが、長期保存が可能です。
一方、炊いたお米はすぐに食べられる代わりに日持ちしません。
またまたざっくりと言ってしまうと、有機肥料が生米、化学肥料が炊いたお米といった感じです。
化学肥料は即効性がありますが、長く効きづらいものが多いです。
一方で、生米だけでは食べられないんじゃなかろうかと思いますが、土の中には料理人がいます。
それが土の中の微生物。
微生物の活動は、植物が吸収できない物質を吸収できる形に変化させます。
例えるなら生米を炊いてくれる料理人です。
そんなわけで、微生物ってめちゃくちゃ重要な存在なのです。
そして、土を微生物が住みやすい状態にしてくれるのが堆肥です。
料理人の寮といった感じでしょうか。